テレビ、洗濯機、冷蔵庫という必需品から、電子レンジ、ダイニングテーブル・椅子、ソファー、ベッド、カーテンなどが備え付けられている家具・家電付賃貸物件。初期費用や引っ越し手間が省け、すぐに快適な生活が始められると、選ぶ人が増えています。
家具なしの家賃よりやや高いと考えられますが、実際にはどれくらい高いのか。
また、自分で家具や家電を用意する場合との費用はどれくらい違うのかを検証してみましょう。
家具付き物件の実態と相場を調べてみた
家具・家電付の賃貸物件を大手賃貸会社数社のホームページで実際に検索し、調べてみました。
賃貸仲介会社のいくつかは家具・家電付き物件の特集ページを用意して、積極的にPRしています。
同じような条件・エリアで調べたところ、A社は家具なしの通常物件2166件、家具付き物件が283件。
B社は同条件、エリアで家具なし3588件、家具付き138件。
短期賃貸や一人暮らし向けの物件をメインにしているC社では、なんと家具なし366件、家具あり2810件と、ほとんどすべて家具・家電付き賃貸物件を用意していました。
ほかにも家具・家電付きをメインに揃えている仲介会社もいくつもありました。
気になる家賃を調べたところ5万円までの家賃の場合、家具・家電付きで数千円〜5000円ほど高いようです。
しかし、その差額は物件の築年数や広さ、立地条件などによる家賃の差と比較すると、僅かの違いです。
自分で家具・家電を用意した時との費用差はどのくらい?
家具付き物件で用意されているものは、コンロ、テレビ、洗濯機、冷蔵庫という必需品から、電子レンジ、カーテンが多いようです。ついでダイニングテーブル・椅子、ソファー、ベッドなどが付いていることも。
エアコンは家具なしの物件でもワンルーム等はあらかじめ設置されていることがほとんどです。
新品で家電をそろえた場合(価格コム等で安い物〜売れ筋で揃えてみた)。二口コンロ15000円、液晶24インチテレビ30000円、洗濯機25000円、冷蔵庫25000円、電子レンジ25000円、カーテン2窓分10000円。
合計13万円。テーブル・椅子やベッドまで買うとさらに数万円プラス。機能や品質にこだわるなら、この倍以上はかかるでしょう。
家具・家電付き物件で家賃が月3000円高いのであれば年間で36000円の負担。三年から四年で、上記を新品で揃えた場合の初期費用相当と考えられるでしょう。
つまり、3年から4年以内の賃貸生活の学生や短期単身赴任、初めての一人暮らしの方などにとっては、費用や手間暇を考えるととても楽ができる選択といえますね。
ただし、備え付けられている家具・家電はまずほとんどが中古です。
テレビ等もわざわざ「液晶大型設置」とうたう物件があるなど、あまり程度がよいものとは考えないほうがよいと思います。
実際には賃貸契約前に状態を確認して納得する必要があるでしょう。
家具付き・家具なし実際どちらがいいの?
家具・家電付き賃貸物件は、初めて新生活をスタートする一人暮らしの学生や社会人、数年間といった短期間の賃貸にはとてもいい選択です。
家賃はやや高くなったとしても、初期にまとめて購入する費用が省ける点、また、転入や転出のときも最小限の荷物、引っ越し費用で済むことも大きなメリットといえます。
ただし、家電や家具が必ずしも自分が求める機能があるとは限らないことは了解したうえで物件をよく吟味して選びましょう。
入居が良いで費用も安い家具付き賃貸で始めよう
大学入学や就職で始める賃貸生活は、家具や家電の付いた賃貸から始めるのが便利です。
卒業し就職する時や結婚で新居をに移るには気に入った家具を選び新生活を始めやすくなります。
入居の容易な家具付き賃貸選びは、物件が豊富で検索の容易なここがオススメです。