賃貸住宅、3階以上の高層階はセキュリティが万全って本当?

119371空き巣やストーカー被害などのセキュリティーを考慮するなら、「オートロック付きのマンションだと安心」「賃貸住宅なら3階以上を選べば大丈夫」という説を聞きます。
でも、それって本当でしょうか。

 

 

賃貸マンションの3階以上が安心はあてにならない

 

警視庁の調べによると、空き巣等の住宅侵入事件の件数は平成15年にピークの19万件を記録し、その後平成25年には5万7千件ほどに減少しているそう。
防犯体制強化の成果といえるでしょう。だからといって安心できるともいえません。犯罪者は、侵入しやすいところを狙ってきます。

マンションでの空き巣で捕まった犯人たちの自供を聞いてみましょう。
「マンションなど共同住宅は一棟で何件もの侵入ができて効率がいい」「セキュリティが厳重なマンションほど、無施錠の住宅が見つかる」「侵入経路はベランダ伝いで窓から」「壁面を登り、または屋上から順番に下り、無施錠の窓から侵入」「オートロック式の高層階は無施錠の窓が多い」。
安全と思う心の隙が油断につながっているようです。

 

 

オートロックなら防犯が万全とはいえない

 

犯人たちは「オートロックだから、高層階だから大丈夫」という住民の油断を狙ってきます。厳重な鍵も一旦破って建物内に侵入してしまえば、後は建物内を自由に移動しながら何件も侵入を繰り返すのが手口。
住民同士、顔見知りが少ないので出くわしても怪しまれません。
監視カメラがいくつあっても、全く気にしない犯罪者もいるそう。女性専用で、オートロックだから大丈夫と思っていても、犯人にとっては「出くわしても、女性なら恐くない」と思われているかも。

 

 

防犯設備で油断して、心の隙を作らないこと

 

高層階だから、オートロックだから大丈夫というのは間違いです。
一定の防犯効果はあるでしょうが、逆に住民の油断が犯罪者にとっては楽に侵入できる入口になっている場合があるのです。高層階だからと安心せず、ベランダの窓は必ず施錠する。
ベランダにセンサーライトを付ける、窓の侵入防止の予備錠や振動センサーなどの防犯グッズをつけるなどの対策を考えてもいいかもしれません。